ウチもどっちかというとこちら側ですが…複数の事業・サービスを展開している企業や幅広い業務範囲を持つフリーランスの場合、自己紹介が難しいなんてのは、よくあるお話。
「デザイナーです」と名乗ったり「販促方面のコンサルタントです」と名乗ったりを臨機応変に切り替えて…とか、振り返ると自分もやってますね。で、話が進んできて「実は他にも〜」ともう片方を出してきたり。これ、自己紹介ならばそんな感じで取り繕うことができるんですが、そのノリでそのままチラシ・サイトを作ると、よく分からないものができてしまいます。
そんな感じで生みだされたチラシやサイトを見たコンサルタントなどはきっとこういうでしょう、
「何屋かを明確にしましょう!」と。
…確かにそうなんですが、分かりやすさや「○○一筋」が正解なんでしょうか?
何屋か分かりづらい商売をしている私としては、何かしら伝え方の工夫をすればどうにかなるんじゃないかなぁと考えていたりします。ということで、本稿では「色々できる企業・フリーランス向けの伝え方の工夫」について考えを吐き出していこうかと。
伝え方の工夫1:メインとサブに分ける
どっちをメインにするかが悩ましいところではありますが、分けましょう。「○○もできる××(この場合、メイン:××/サブ:○○)」という名乗り方をするようにすると、両方のPRができます。「歌って踊れる××」みたいなイメージですね。
販促ツールを作る時はメイン側を中心にするといいと思います。そこに1-2割くらいの割合でちょこっとだけ「サブ」を入れるようにすると、バランスも良くなるのでは(チラシのサンプルで言うところの背景色が違う部分のみが「サブ」です)。
まずしっかりとメイン部分で言いたいことを言い切り営業しましょう。で、このような販促ツールを複数の事業・サービス分作って、必要に応じてそれを見せるようにすると、しっかりと届くべき人に届けたいことを届けることができるかと思います。
この辺の考え方は「総合カタログと単品チラシ」「コーポレートサイトとランディングページ」の使い分けと同じ感覚でいけます。
伝え方の工夫2:TPOで使い分ける
上の図がユニクロの『Life Wear Magazine』。販売促進のツールじゃなく、あくまでもブランドイメージの定着のためにやっています。下にあるのがおなじみユニクロのチラシ、こっちが実際の販促のツールになります。
チラシだけだったら、「ただの洋服屋」なんですけど、そうじゃないよっていうところを出すのがフリーペーパーであるという感じ。
いろんな事業をやっていってそれぞれターゲットが違ってて…ということであれば、それぞれの別のチラシだったりとか、別のページだったりっていうのを作るようにしたほうが売れやすくなります。
この辺の考え方は「総合カタログと単品チラシ」「コーポレートサイトとランディングページ」の使い分けと同じ感覚でいけます。
伝え方の工夫3:目的や理想、価値を出して「軸」を見せる
※ちなみにここに書いてあるサンプルはウチ(しかけづくり)です。
それぞれやってる事業に1本の軸(共通点)があるならば、目的や理想・価値をまとめて「軸」側を中心に見せる方法は有効です。
この作業は割と苦行で、深掘りを必要とします。
そんな折のアタマの整理に使うフレームワークは他にも色々ありますが、一応私の方でも用意してるのでよかったらダウンロードしてみてください。
伝え方の工夫4:特別なことはあえて何もしない
結果が出れば、これでもいいのではと思います。
何で食ってるのかよくわからない人でも、しっかりとこれまでやってきた実績が伝わっていて、この人・会社なら何かやってくれそうだというような期待感があれば…
どのように打ち出そうかとかを考えず、日々の活動に仕事がついてくる/生きざまに仕事がついてくると信じて業務に励む。そういう考え方もアリかと思ってます。
ちなみに私も、本音を言うとコレが狙いです。
人前で喋る、あるいは販売促進のツール(チラシとか動画とか)を作る前に、ちょっとでいいんで何か考えませんか?というご提案でした。
既に知ってる相手に話すだけだったり、ちょっとした交流会での自己紹介だったら、「なんかいろいろやってます」でいいと思います。
しかし人づてに紹介してもらったりとか、あるいは担当者と決裁者が違う時に、どう伝えていいか困らないように、「こちら側」から準備しておいて差し上げると、もっと売れやすくなるんじゃないかなというふうに考えています。