SNSでお店の情報を発信する。ホームページで商品を紹介する。LINEでお客さんにお知らせを送る。
今では当たり前になった販促活動だけど、ある日突然、インターネットが使えなくなったらどうなるんだろう?
最近、サイバー攻撃やシステム障害のニュースを見聞きするたびに、そんなことを考えるようになった。
もちろん、何もかもが一度に止まるとは限らない。SNSだけが使えない場合もあれば、通信そのものが止まる場合もある。でも、ネットに頼っていることが多ければ多いほど、使えなくなったときの選択肢は少なくなる。
販促にもBCPがあっていいんじゃないか
BCPという言葉がある。事業継続計画のことだ。
災害や事故などが起きても、事業を続けたり、早く再開したりするための備えを指す。
これを販売活動にも当てはめてみたらどうだろう。
SNSが使えないときの告知方法。ホームページを見てもらえないときの商品案内。デジタルサイネージが使えないときの店頭表示。
何も、すべてをデジタルからアナログに戻そうという話ではない。ネットが使えなくなっても、お客さんに伝える手段を残しておこう。そういう話だ。
例えば、4ページの小さな広報誌
以前から、小さなお店には4ページ程度の広報誌をおすすめすることがある。表紙があって、ブログ記事ひとつ分くらいの読み物があって、SNSの投稿を再編集した小さなコーナーが3つほど。
新しい原稿を大量に書く必要はない。普段の発信を紙にまとめ直せばいい。店頭で渡したり、商品に同封したり、近所のお店に置いてもらったり。SNSとはまた違った形で、お客さんとの接点をつくれる。
そして、これにはもう一つ意味がある。
ネットが止まっても、紙なら手渡せる。
もちろん、広報誌だけですべて解決するわけじゃない。
でも、普段からこうしたものを用意しておくと、いざというときに使える選択肢がひとつ増える。
非常時だけの道具にしなくてもいい
考えてみれば、紙のメニューも、店頭の黒板も、ショップカードも、手書きのPOPもそうだ。普段から使っているものが、ネットの使えない日にも役立つ。
むしろ、非常時のためだけに用意して、どこにしまったか忘れてしまうより、日常的に使っている方がいいのかもしれない。
デジタルか、アナログか。
どちらが優れているかという話ではない。
ひとつの方法が使えなくなっても、別のやりようがある。
そんな状態を、普段から少しずつ作っておけたらいい。
しかけづくりにも、できることがありそうだ
こうして考えていると、販促やコミュニケーションの仕事にも、BCPという視点を持ち込める気がしてきた。
普段の販促活動を調べて、ネットが止まったときの代替手段を考える。必要な紙や道具を作る。場合によっては、実際にネットなしでやってみる。
そんな仕事があってもいい。
大げさな備えではなく、日頃の仕事にちょっとした仕込みをしておく。ネットが使えなくなってから慌てるより、使えるうちに別の方法も考えておく。
これもまた、「もっと、やりようがある。」のひとつなんだと思う。

